様々な身体の痛みや不調の原因
~多く訴える症状は?~
当院でも多くのお悩みで患者様にご来院頂いております。
その中でも多く訴えられる症状としては、首や肩の痛みと腰痛です。
近年ではデスクワークやスマホ、ゲームなどが普及し特にこれらの症状
を訴える方が増えています。最近では子供にもこのような症状を訴える
お子さんも増えてきています。
ですので、この2つを例に出してお話していきたいと思います。
皆様がこれらに当てはまるわけではございませんので気にな方
は当院をご受診下さい。
首や肩の痛み
首や肩の痛みを訴えられる方で多く見られる姿勢としてはやはり猫背や円背です。
良く聞くとは思いますが、何故この姿勢が良くないかご存知でしょうか?
猫背は、頭部が前方に突出しており首が過伸展(前方に曲がっている状態)、背中が過屈曲(後方に曲がっている状態)し、腰が過伸展してしまいます。
頭部の重さは約4~5kgあり、ボーリングの玉くらいの重さがあります。
本来であれば脊柱の真上にあるため骨性の支持ができているのですが、猫背により頭の位置が前
方にズレることにより骨性の支持から筋性の支持に変わります。この時に頭部の位置によって首
や肩の筋肉にかかる負担は変わってきます。本来、骨性の支持のものが筋性の支持に変わった状
態が続くとどうでしょう?筋肉自体は疲労してしまい、関節もズレた状態で硬くなってしまい、
更に本来支える際に活躍していた筋肉は使われなくなり頭部をもっと支えられなくなってしまい
更なる姿勢の悪化に繋がります。筋肉への血流が不足し酸素などが運ばれなくなり痛みなどの症
状が出てしまいます。人によっては、不良姿勢の状態で過度に動いたり、無理な負担がかかるこ
とで寝違いや頚椎椎間板ヘルニア、上肢への痺れを引き起こす場合もあります。
腰部の痛み
腰部の痛みを訴えられる方で多く見られる姿勢は、骨盤が前傾した状態になる反り腰、後傾した
状態の猫背や円背といった姿勢が多く見られます。反り腰の場合ですと、腰椎の前弯(前方へカ
ーブ)が強くなり腰椎や腰部の筋肉に過度に負担がかかるようになります。猫背や円背の場合で
すと、腰椎が逆に後弯(後方へカーブ)してしまい、重心位置が本来、骨盤内仙骨のやや前方に
あるのですがその位置が大きく前方にズレてくることで腰椎や腰部の筋肉に負担がかかります。
イメージは腰の曲がった高齢者のような姿勢です。
このような姿勢が続くことで関節の柔軟性の低下、筋肉の硬結、インナーマッスルの低下などを引き起こし更なる姿勢の悪化を起こします。このような状態で過度な運動や無理な動きをし、負担がかかり続けることで痛みなどを引き起こしてしまいます。酷い方ですとギックリ腰や腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症などを引き起こしやすくなります。
ここでは、腰椎だけに焦点を当てましたが実際には腰椎だけでなく
胸椎や肋骨、股関節などの可動性も関わってきます。
~姿勢が与える影響~
先程、説明した通り姿勢による身体に与える影響はかなり大きいものがあります。
姿勢が悪くなることで背中が丸くなり、胸郭と呼ばれる肺を覆っている部分が潰され
呼吸量の減少にも繋がります。特に吸気量が減少します。
呼気時はあまり筋肉を使いません。しかし、吸気時は肋間筋や横隔膜などといった筋肉が働きます。胸郭が潰されることで肋骨と肋骨の隙間は狭くなり肋間筋は硬くなってしまいますし腹腔(お腹の空間)も狭くなり横隔膜の働きも弱くなってしまいます。
吸気量が減ると言う事は酸素の摂取量が減るという事です。ただでさえ筋肉への血流量が減り酸素の供給が減っているのに呼吸もままならなくなると更に酸素が減ってしまいます。
身体が酸欠になると頭がぼーっとしたりやる気が出なかったり…とにかく元気が出なくなります。それだけ普段の姿勢は大事なんです。
たかが姿勢などとは思わず少し普段から気を付けてみて下さい。
自分だけでは難しいと思う方は当院をお尋ね下さい。